3月2日付けのスポーツ紙(*1)で、憲さんの奥様、安田成美さんの6年ぶりのドラマ出演についての記事があった。
4月4日放送の「さいごの約束」（フジテレビ系）。
原作は、茨城県大洗にある、日本酒の蔵元「月の井酒造」の現社長で、前社長夫人の手記。

さいごの約束　夫に捧げた有機の酒“和の月”
坂本 敬子

著者は、癌で余命宣告をされた夫を支えながら、酒作りを一から勉強して、有機栽培の米を使った「和の月（なのつき）」という酒を完成させる。
ご主人も残された日々を家族の為に懸命に生きた。
この実話を基にしたドラマで、成美さんは著者である主人公を演じる。

この「さいごの約束」は、昨年発売され、これまでもドキュメンタリー番組などで取り上げられるなどしたので、ストーリーを知っている人もいると思う。
「和の月」も実際にあり、販売されているけれど、テレビでも有名になったので、入手困難なようだ。

私が、会社帰りに用もないのに本屋さんへ寄ることがあるのは前にも書いたけれど、この原作本も、その本屋さんで立ち読み(*2)したことがあって、以前から知っていた。
詳細な内容は、実際に本を読むか、ドラマで確認して頂くとして、筆者である奥様も、家族を残していかなければならなかったご主人も、とっても強い。
タフというよりも、何かを信じる力が強い感じがした。これが絆って言うものなのかな、と思った。
「和の月」はその絆の証なのかな、とも思った。
お子さんも含め、素敵なご家族だということもよく伝わってきた。
こんなすばらしい作品の映像化で、成美さんが「リミット」から6年ぶりのドラマ出演となった。

「リミット」は次男出産後の第1作。「リミット」のシナリオ本で、脚本家と演出家の対談で、成美さんから「憲さんが第1回を見て号泣した」という話を聞いたことが書いてあり、『あぁ、憲さんもやっぱりお父さんなんだなぁ』と感じた。
その翌年に映画「大河の一滴」。
「大河の一滴」の時は、インタビューで「家族が、映画のCMで流れていた、祈っている姿を真似して『ママ、パン取って』とか言うんです」と家族の光景を語ったり、ロシアロケで1ヶ月家を空けることになり、当時まだ小さかった長男が不安がってしまったのを、憲さんが一対一で話をしてなだめた話などを披露してくれた。
これを最後に、CM以外は仕事をセーブしていた。

今回は、長女出産後初のドラマ。
久しぶりに女優・安田成美の姿を見られるのは、憲さんを通じて、成美さんのファンになった私としては嬉しい。
妻として、母としての経験もかわれての登板。
きっと、経験から湧き上がってくる、情感あふれるお芝居を見せてくれると思う。

4月の楽しみが一つ増えた。
これを「和の月」を飲みながら見たい・・・けど、無理なんだろうなぁ。

「さいごの約束」の舞台
→月の井酒造　http://www.tsukinoi.co.jp/