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2005年5月 3日

●vol.30:「MASK DE 41」を見た

2本目(*1)。「MASK DE 41」を見た。
2001年の撮影後、3年間の待機期間を経て昨年公開された作品。監督・村本天志。

家族は崩壊寸前、おまけにリストラされてしまったプロレス好きの41歳の主人公が、自らプロレスラーになる。一言で言えば、厄年の男とその家族がプロレスを通じて再生する、という感じ。
またもや、私の理解困難な世界だ。プロレスの良さがわからない・・・。でも、ストーリーは、プロレスがわからなくても、十分に理解可能。しかし、結局、本筋でないところばかりが目に行く。

主人公たちの行きつけの店のマスターが、妙に物腰がやわらかくて、個性的だった。クレジットを見ると「中川五郎」という人だったので調べてみたら、'60年代後半から活動しているフォークシンガーで、訳詩・翻訳もこなし、小説も書いているという多才な人だった。(*2)

この作品は作品自体もよかったと思うんだけど、DVDの特典映像がいい。
主演の田口トモロヲが、撮影の為に、10数キロ体重を増やし、体を作っていく様を追ったメイキング。自ら「プロジェクトX」状態。これで、本人のナレーションが付いていたら最高だったのに。
それと、この作品で倉持家を演じた、田口・筒井真理子・伊藤歩・蒼井優の4人に、加藤治子を加えて製作されたショートフィルム「澤口家の夏」(*3)。これもかなり良い。映画本編とはまったく関係ないけど、一部役名も同じだったりする。
他に、田口と蒼井のみのサイドストーリー「見る前に跳べ!」(*4)も◎だ。

そういえば・・・この作品には”浜口”ならぬ”浜田京子”というレスラーが登場している。どう考えたってモチーフは浜口京子だ。その浜田京子を演じている川津春さんは、私と同じヤプログでブログ(*5)を書いている。ちょうどアメリカから帰国したばかりらしい・・・。川津さんって「小市民ケーン」にも出てたなぁ(*6)。懐かしい。

みたもの→

公式サイト→http://www.maskde41.com/
*1:1本目は「恋の門」。vol.29を参照。
*2:中川五郎オフィシャルサイト→http://www.goronakagawa.com/
*3:エーザイとファイザー製薬の共同制作のCM。2001年に9月16日に放送された、世界アルツハイマーデー(毎年9月21日)に関連した番組の為のもの。少しずつ痴呆症の症状が現れていくおばあちゃんと、その様子に戸惑いながらも見守っていく家族の話。
*4:webpocketのコンテンツライブラリーで、2001年から1年間公開。一応、これは蒼井優が主演のようだ。
*5:川津春ブログ「ハルヨコイ」→http://yaplog.jp/riverspring/>
*6:憲さん演じる鍋島権が通う、歯科医院(ここの医師が羽田美智子演じる真理子)の助手の役。

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