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2005年6月 5日

●vol.46:「群青の夜の羽毛布」を見た

「群青の夜の羽毛布」のDVDを見た。主演:本上まなみ。
原作は山本文緒の同名小説。原作者本人も図書館職員の役で出ている。

原作をまったく読んでいないので、どんな内容なのか予備知識なしで見た。知っていたのは、お目当ての小日向文世が主人公の父親役で、パジャマ姿でしか登場しないってことぐらいだった。

・・・見るんじゃなかった。ストーリーや演出や役者の芝居が悪いわけではない。今の私が見ることに適していなかっただけだ。
母親からの抑圧、父との関係、そんな環境に反発しながら冷静な妹。主人公の鬱屈とした日常は、まさに精神的に「ギリギリ」の状態だ。綱渡りのような不安定な心理状態の中で、主人公はやがて追い込まれ、一瞬だけ狂気の中に迷い込む。

境遇は違えど、抑圧された環境や、ギリギリの精神状態は、少しだけ、私の過去と現在にオーバーラップする。
ただし、主人公の容姿とか料理上手なところや、玉木宏みたいなイケメンの年下男に声をかけられる、といったところは明らかに私とは違う(苦笑)

見ているうちに、徐々に苦しさと嫌悪感が襲ってきて、見終わったあとしばらく涙が止まらなかった。
こういう経験をさせられた作品は、「愛を乞うひと」以来だ。これにも小日向さん出てたなぁ。共通する出演者って言えば、野波麻帆もだ。

みたもの→ 原作→

映画の公式サイト→http://www.gaga.ne.jp/gunjyou-night/

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