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2006年3月 8日

●vol.107:歳を重ねると言うことは

今月2日、とんねるずも「時間ですよ ふたたび」('87)、「時間ですよ たびたび」('88)、「時間ですよ 新春スペシャル」('89)でお世話になった、演出家で作家の久世光彦さんが急逝された。
前日まで、普通にお仕事をされていたそうだ。きっとご本人も予期しなったことだと思う。

私たちの世代でもとんねるちゃんを抜きにしても、「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」と言った『久世作品』は知っている。
ドラマに字幕を入れたり、突然登場人物が劇中で歌ったり、というような演出は、当時のドラマの世界では革新的なものだったそうだ。

元祖の「時間ですよ」では、ボイラー室での堺正章さん・樹木希林さんなどが演じるコントのようなシーンが名物で、アドリブのようなやりとりが面白かったけど、それにはしっかり台本があって、かなり厳しいリハーサルの繰り返しが、アドリブのようなテンポのよい展開になった、という話がある。
とんねるちゃんのときも同じで、「たびたび」「ふたたび」の出演時、久世さんから、ボイラー室のシーンでやるネタを書いてくるよう宿題に出され、できたネタを持っていくと、かなりダメだしをくらった、という話を当時のラジオで話していたことを思い出した。

明日、憲さんは44歳の誕生日を迎えるけれど、憲さんが歳を重ねる分、お世話になった諸先輩方も同じだけ歳を重ねていくわけで・・・。
時々憲さんの周囲でそんな話を聞く度、「いつまでもあの頃(その人たちと出会った頃)と同じではないんだな」と気付かされる。

久世さんのご冥福をお祈りすると共に、「時間ですよ」シリーズでのとんねるちゃんの頑張りを、またビデオで見返してみようと思った。


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