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2006年1月30日

●vol.91:あの日の出来事

今週は憲さんについてはちょっとお休み・・・って程じゃないけれど、「ようやく」「やっと」「ついに」という想いで待ち焦がれていた日がやってくるので、とにかくそれのことが気になって仕方が無い。
よかった。憲さんのイベントとかぶってなくて。

「それ」とは、堂本剛のソロワークプロジェクト「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」(*1。”エンドリケリー・エンドリケリー”と読む。以下、”ENDLI”と略す。)のシングル第1弾『ソメイヨシノ』発売のこと。

堂本剛というソロアーティストとしては、2002年にシングル「街/溺愛ロジック」(*2)とアルバム「ROSSO E AZZURO」、2004年にシングル「WAVER」(*3)とアルバム「【si:】」と作品を発表してきたけれど、2005年暮れ、それは突然やってきた。
驚きと共に、多大なる期待を持たせることとなった、あの日。
あの日の出来事を振り返ってみたいと思う。

2005年12月3日

その日は別に特別な日ではなかった。
暇な休日。何をするでもなく、適当にテレビを見て、ご飯を食べて、そして寝る。
そうやってごくごく普通の日を過ごす予定だった。

15時。
ネットで予約していた剛さんのエッセイ集が意外に早く届いた。
ぼくの靴音」。本当は12月5日発売(*4)。
この年の3月まで6年間、「Myojo」に連載していたエッセイをまとめたものだ。
連載中は、自分の年齢を意識して、バリバリのアイドル誌である「Myojo」を手に取る勇気が無く、1度も読むことができなかった。
なので、いつも発売日にネットで情報収集。すると、そのエッセイの中身は、どうやら「ごく普通のMyojoに載っているアイドル」なら躊躇するような重ーいことにまで言及しているらしかった。

手にした途端、なんだか、胸騒ぎがした。
「正直」が口癖だけに、難解な言い回しの中にも、ストレートな感情がむき出しになってしまう剛さんのことだから、読後の自分を想像してしまった。
どこまで剛さんの「心の揺れ」が書かれているのか、わからなくて怖かったから。

・・・とりあえず読了。家族想いのお話だったり、犬の事だったり、ほのぼのとしたものも多かったので、全体的には思ったほど激しくは無かったものの、やはり重いテーマもあって。
とは言え、私が堂本剛という人に励まされたのも、この正直さがあってのことなんだけど。

不安神経症によるパニック発作(*5)で、過呼吸やめまいや吐き気、言いようの無い不安感などに襲われ、ひどく落ち込んでいたとき、雑誌のインタビューやこの連載での剛さんの「告白」が、私を勇気付けてくれた。
依然、このような告白、特にメンタルな部分の問題については、芸能人にとってタブーな部分であるけれど、あえて明らかにすることで、誰かの励みになるのなら、と剛さんは語る。
剛さんの告白は、苦しいのは自分一人ではないんだということや、私なんかよりずっと過酷な環境でも懸命に日々を生きている人の存在、そして、私がいかに甘えていたのか、ということを教えてくれた。

以前vol.12で、

ひとつだけ、憲さんがKinKiを上回ることができないことがある

と書いたのはこのことだ。

この出来事があってから、私は堂本剛という人の「闘い」を見守っていきたい、と思うようになった。
たぶん、これがきっかけで「KinKiKidsの、どっちかというと剛さん寄りのファン」から「堂本剛のファン」になったのかもしれない・・・。

話題が脱線してしまったので、軌道修正。

20時過ぎ。
あの時感じた胸騒ぎは、「ぼくの靴音」のことだけじゃなかったらしい。

「めちゃイケ」を見ていたら、TVの向こうから、聞き覚えのある声。 しかし初めて聴く曲。
目と耳をテレビの画面に集中させた。すると、画面に映る水槽の向こうから剛さんの姿が。
後に、後にも先にも、これ1回しか放送されなかったということが判明する、EDWINとのコラボCMだった。

まだ、そんなこととは知らない私は、「おいおい、Johnny's web(携帯用公式サイト)にはそんなこと書いてなかったぞ(-_-;)」と思ってチェックしてみたら、CMのことが書かれていない代わりに、剛さんからのメッセージがUPされていた。

「僕の新プロジェクトが始動しました。詳しくはジャニーズエンタテイメントの公式サイトを見てね」

とにかく、ジャニーズ・エンタテイメントの公式サイト(Johnny's webは事務所の、これはレコード会社。あぁメンドクサイ!!)にアクセスした。
「ENDLICHERI☆ENDLICHERI Produced by TSUYOSHI DOMOTO」

公式サイトによると、近年は、歌手だけでなく、伊集院静さんとの著作(「きみとあるけば」「ずーっといっしょ。」)や、ファッション誌での連載など、ソロワークの幅が広がっていたけれど、今後は、これを『堂本剛がプロデュースする「ENDLI」』の活動としていくらしい。

「ENDLI」ってEDWINとなんか関係あるのか?と慌ててEDWINのサイトにアクセスする。
しかし、全然アクセスできない。 おそらく、めちゃイケでCMをみた剛ファンからのアクセスが殺到中なのだろう。
しばらくして、やっとアクセスができた。やはり、EDWINとコラボしていた。
それも前日の2日から。原宿のEDWINSHOPに翌4日までの期間限定の特設広告や、コラボTシャツの販売があるという。
そんなの聞いてないよぉ!と心の中で叫びつつ、翌日原宿に行くことに決めた。

本が届いてから数時間の間に何がなんだかわからない状態になっていた。

・・・実は、「ENDLI」の始まりは、このCMではなかった。

「ENDLI」とは何ぞや?
様々なブログを渡り歩いた結果、少しわかってきた。
ファンの目の前でもなく、大勢の記者の前でもなく、意外な場所から「ENDLI」は始まっていたのだ。

【広告サミット 2005】

12月3日の午前中、この席で、活動の概要が剛さん自身から明らかにされた。
その会場にいたのは、広告に関心のある約100人の観客。
もちろん、剛さんの出演は知らされておらず「D.T」とだけ発表されていた。
だから、その場には黄色い声もウチワもペンライトももちろんなかったのだ。
「ソメイヨシノ」もこの席で初お披露目となった。

[2006/02/04追記] こちらのブログで「広告サミット」の詳細なレポが読めます
「アイコノクラストエリザベス」
http://d.hatena.ne.jp/evamilk/20051205


これが12月3日の話。

まだ、書き足りないけど、この記事はここまで。
ついに明日「ソメイヨシノ」が手に入る!本当の発売日は2月1日だけどね。

*1:「ENDLICHERI・ENDLICHERI」とは、学術名「ポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリー」という名の熱帯魚から名づけられたのだそうだ。剛さん曰く「古代からの贈り物」。体長70cmくらいの、若干ナマズっぽい風貌。剛さん宅には、これが30匹もいるんだとか(1月5日深夜放送「堂本剛の夜明けまでしんどい」より)。
*2:「街」は、TBSドラマ「夢のカリフォルニア」主題歌。
*3:TBSドラマ「ホームドラマ!」主題歌「ORIGINAL COLOR」を含む4曲入り。「WAVER」という曲は入っていなかったりする。
*4:本の印刷では第1刷の日付は12月10日になっている。
*5:パニック発作とパニック障害の違いは明確ではありませんが、私は医者からこんな風に言われたんです。


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最近、鳥取生まれJ-POP育ちとしてのアタシのJ-POPパトロールにひっかかった、もろチャートランカー(こんな言葉ありますかね)ですが、堂本剛くんのEND... [Read More]

コメント

はじめまして、トラックバックピープルの検索からきました。

剛くんのことは全然くわしくなくて最近好きになったので、ずっとファンの方の気持ちとENDLI周辺のことが良く分かってためになりました。

アタシもたいがい長文になっちゃうんですが、ほんとに日記みたいな感想文よりアタシには読みやすいです。
また見させていただきます。

ちなみに憲さんも大好きです。ソロライブのDVDは見ました、ぐらいですが。

どうぞよろしく。

アモリさん>
はじめまして。いらっしゃいませ(*^。^*)
私もわからなくて「何が起こったの?」と言う感じで、ちょっと整理しておきたくて書いたんですけど、お役に立てて何よりです。
また、他の記事とか、本館と言いますか憲さんワンフーサイト「N'S SQUARE」とかにも遊びに来てくださいね。

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