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2005年3月26日

●vol.6:永遠の若手芸人〜木梨ガイド最終回〜

ついに、終わってしまった(涙)
2001年11月から始まった「木梨サイクル」から、3年5ヶ月。
私の週末の最大の楽しみだった「木梨ガイド」が終わってしまった。

コントをやるわけでもないし、たった20分間だし、昔「みなさんのおかげです」を毎週楽しみにしていたテンションとは比べ物にならないけれど、それでも、憲さんのセンスやテンポを味わえる唯一の場所だと思っていた。
この番組で出会ったたくさんのゲストからたくさんの刺激を受けて、去年、憲さんの初めてのソロライブ「NORITAKE GUIDE FREE LIVE」が開催された(*1)。
テレビでコントが見れなくなって、「こんと いん なえば」も終わって、虚脱感を拭い切れなかった何年間の隙間を、この番組は埋めてくれたような気がした。

でも、やはりこの番組は憲さんの番組ではあるけれど、主役はゲストだった。
憲さんは他の番組のMCとは違って、ゲストを否定しない。
最近のバラエティのMCは、とにかく自分が中心だったりする。発言の全てにつっこんで責める。「どんなゲストが来ようが、これは自分の番組だ」という言葉がその背中から聞こえてくるように。とても、殺伐としているような気がする。「した!」もそんな感じなんだけど。
この番組で何回「最高!」という憲さんの言葉を聞いただろう・・・。

週末の夜にぴったりなゆったりなテンポで、リラックスしたゲストと、世間話でもするかのように展開していった。もっといろんなゲストとの話も聞きたいと思う反面、憲さんの個性が色濃く出るような、コーナーを期待していた。
昨年秋頃から何回かあった、ジョイント形式のような。
友近さんとの夫婦コント、三谷幸喜さん&天海祐希さんとのシチュエーションコメディ、室井滋さん&山口智充さんとのコントなど、憲さんの喜劇役者としてのセンスが活かされ、発揮しているものを少しだけでも見ることができたのは嬉しかった。
最終回のゲストは、ペナルティ。
憲さんと同じ、学生時代にサッカー選手として活躍していた(*2)芸人さん。代表戦の裏でフットサル。
明らかにテレビの世界では「負け試合」なこの状況下で、やはり憲さんの欲の無さがいい感じに出ていて、とにかく淡々と、とにかく楽しそうに進行した。いつもゴール前で味方からのパスを待っている、あまり動かない(爆)憲さんの相変わらずなプレースタイルも見ることができて、それはそれとして、楽しく見ることができた。
最後、不意に「ガンバレ日本」(*3)が流れてきて、ちょっとウルッときたけど。
やっぱり、あっさりと終わってしまった。

ペナルティを最終回のゲストに迎えた意味・・・。
「裏が代表戦だからフットサルでもやろうか」とでも思ったのかな、と思うと同時に、ここ数年のお笑いブームに憲さんがウズウズしている感じがして、若手の芸人さんと絡みたかったのかな、とも思えてしまうのは、気のせいなのだろうか。
ワッキーの身体能力を活かした動きの笑いと、それを受け止めるヒデのバランスは、とんねるずのそれとよく似ている。身体能力を活かした笑いは憲さんの得意分野だし、暴走して横にそれる憲さんにあわせてくれるのが貴さんだ(コントに関しては特に)。憲さんは経歴や笑いのスタイルが近いペナルティに、期待と親近感を抱いているに違いない、と私は思い込んでいる。

若手芸人と言えば、3月3日放送の「した!」で、インパルスとアンタッチャブルを迎えて、「モジモジモジ君HYPER」をやっていたのを見て、ふと思った。
特にアンタッチャブルのテンションや、言い回しを面白がり、同じように「ありがとうございまっす!」とテンション高々で挨拶をし、下りてくる幕にわざとあたってこけて、滑り台を落ちていく。あの感じ・・・。昔、いろんな番組を、暴れまくって引っ掻き回して、司会者を困らせていたあの感じに、なんとなく似ている。
憲さんは、いつまでも若手芸人でいたいのかも。
ブームとはいえ、今30代でも若手と呼ばれて、フットワークよくネタ番組などで活躍する芸人さんたちを、憲さんの愛息が夢中になって見ている。20代後半で番組が成功し、若手らしいことを要求される時期が短かった憲さんにとって、きっと羨ましい存在に違いない。これも私の思い込み。

憲さんがMCをつとめる新番組「ゲンセキ」は、若手芸人を発掘する番組。
どんな番組になるかは見てみないとわからないけど、その若手をびっくりさせてしまうような、そんなMCを期待したい。
でも、これも、メインは若手芸人・・・。憲さんが主役になるのは一体いつなんだ・・・?

*1:どうやら今年もやるみたいです!!!(渡辺格=イタルビッチさんのサイトより)
*2:ペナルティの2人は市立船橋出身で、高校選手権出場のレギュラー選手。憲さんは、帝京高校出身で、高校選手権間際にベンチ入り(17名)を逃している。活躍の度合いは違う(苦笑)。でも、Jリーグ発足前から、サッカー普及に対して寄与してきたことについては、憲さんの功績は大きいと思う(ここが大事(汗))
*3:2002年6月、ワールドカップ日韓大会を機に「木梨サイクル」の企画で忌野清志郎と製作した、日本代表応援ソング。

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